アメリカから流行り始めた缶ワイン。最近では日本でもコンビニやスーパーで力を入れるようになり、海外産・日本産の缶ワインをよく目にするようになりました。今後も品揃えが増えていくでしょう。
ですが、そもそも缶ワインはどこで流行り始めて、日本でも販売されるようになったのでしょうか?また日本ではどのような人に飲まれているのでしょうか。今回はそんな日本の缶ワイン事情について海外も踏まえて紹介していきたいと思います!
缶ワインはアメリカから人気が出てきた
そもそも缶ワインはアメリカから流行り始めました。アメリカでは缶ワイン市場が急激に成長をしており、量販店やスーパー、コンビニ、酒販店など様々な場所で販売されており、すでに一般化しつつあります。
はじめての缶ワインでも言いましたが、アメリカの缶ワイン市場の総売上は2014年に3億円ほどでしたが数年間で10倍以上の36億円ほどにまで跳ね上がりました。コンビニ大手のセブンイレブンでもアメリカで自社ブランドの缶ワイン「Romer ローマー」を発売するなど盛り上がりの兆しを見せています。
また、アメリカでは環境問題に配慮した取り組みに力をいれていますので、瓶よりもリサイクル率の高い缶を使うというエコな取り組みに賛同する人も多いようです。なぜそこまでアメリカで人気が出たのか。その理由としては、
- 気軽に場所を選ばずに飲める
- パッケージデザインが良い
- 瓶よりも缶の方がリサイクルに特化している
- 場所を取らず道具が必要ない
などです。飲みきりサイズでオープナーもいらない缶ワインはどこでも持ち運んで飲めることが人気を博しています。また、パッケージデザインがおしゃれで尚且リサイクルに特化していることなどが理由です。
画像を見てもらうと分かるようにパッケージがかわいく女性受けしやすいので若者の層を獲得できたのもアメリカで流行った要因にもなっています。
まだまだ世界的にも小さい市場ではありますが、今後アジアでももっと認知度が上がってくれば日本にも今以上に缶ワインがビールと同じように数多くお店の陳列棚に並ぶようになるのではないでしょうか。
実は日本でも缶ワインを製造するメーカーがある
ワインと言えばフランス・チリ・スペイン・イタリア、そしてアメリカと言った海外のイメージが強いですが、国税庁の調査によると日本には303場もワイナリーがあります。(平成30年3月31日時点)これは前年度の平成29年調査と比べると20場も増加しています。
日本のワインが製造される一方、ワインの消費量も年々増えておりワインを飲む人たちが増えてきているのが現状です。
ワイナリーが設営されている地域を県別にみてみると、下記のような順位になります。
- 1位:山梨県(81場)
- 2位:北海道(35場)
- 3位:長野県(35場)
81場と山梨県はがダントツでワイナリーが多い事が分かります。山梨県には下記のようなワイン作りに適した環境が整っているのが特徴です。
- 年間を通して降水量が少ない
- 乾燥した気候で湿度が少ない
- 昼と夜の寒暖差があり比較的冷涼な地域
- 1日の日照時間が長い
以上の4つの理由から「ぶどう作りに適した環境」とされています。比較的冷涼であり、昼と夜の温度差も大きく日本の気候の中ではブドウの栽培に向いている地域が山梨県いうことです。
その山梨県にも実は缶ワインの製造を手がけているワイナリーがあります。それは全国的にも有名なワイナリーである「モンデ酒造」です。
モンデ酒造
モンデ酒造は昭和27年に設立された古くからあるワイナリーでワイン以外にも支那酒、ウオッカなど様々なアルコール飲料を製造販売しています。日本で開催されるコンクールでも賞を受賞するなど実績もあるワイナリーです。
平成20年にプレミアム缶ワインを販売開始し、今ではコンビニやスーパー、量販店などでも販売がされています。平成23年にはワイナリーで世界初となる缶、瓶併用の充填設備を導入するなど、缶ワイン市場に力を入れているワイナリーです。
モンデ酒造では、工場見学をする事が可能ですので気になる方はぜひ!モンデ酒造の公式サイトはこちらから
モンデ酒造のように自社でワインを製造して販売しているところは、日本国内にはまだ少ないですが、輸入ワインを使って缶ワインを販売している所があります。
フランジア・ウィズ・ソーダ
産地 | アメリカ カリフォルニア |
---|---|
ABV | 8% |
サイズ | 290ml |
販売場所 | 量販店、通販 |
ランブルスコ・デッレミリア・ロッソ缶
産地 | イタリア エミリア・ロマーニャ |
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ABV | 8% |
サイズ | 200ml |
販売場所 | 量販店、通販 |
バロークス(Barokes)
産地 | オーストラリア ハンター・ヴァレー |
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ABV | 13% |
サイズ | 250ml |
販売場所 | 量販店、通販 |
以上のような缶ワインが日本で製造され販売されています。
日本ではどんな人に飲まれているのか
ここでは缶ワインがどんな場面で、どんな人に好んで飲まれているのかシーン別に紹介していきます。
キャンプや登山などアウトドア好きに
従来のボトルだとワインを飲むのにボトルオープナーや注ぎ分けるグラスなどをバックに詰め込みボトルと一緒に持ち運ぶ必要がありました。ワイン自体も重いので持っていくだけでも相当の労力がかかりますよね。
その点、缶ワインだと飲みたい分の缶数を持っていくだけなので、どんな場所でも気軽に楽しむことが可能に。登山での山頂であったり、BBQ(バーベキュー)、キャンプなど色々なシーンで缶ワインは楽しめます!
自宅で気軽にワインを楽しみたい方に
1人でボトルワインを空けるのがしんどい時、パートナーと1,2杯だけ飲みたい時、友達と宅飲みするけど1人しかワインを飲む人がいない時などありますよね。そういった時に缶ワインは少量なので、いつでも気兼ね無くワインを楽しめるでしょう!
また自宅でパーティーをする時に缶ワインをいくつか用意しておけば、気になるワインが少量ずつ飲めるのも楽しみの1つですね。
友人や大切な人へのギフトとしても
缶ワインはパッケージデザインのおしゃれさなどからギフトとしての需要も増えています。
ギフトの中身は3~5本程の様々な種類のワインが入っており1箱で色々な缶ワインを楽しむことが出来るのでお酒・ワインが好きな友人などへの贈り物としても。
これまでの贈り物とは一味違ったプレゼントなので、おしゃれな友人に送ってみてはいかがでしょうか?
- 01はじめての缶ワイン
- 02缶ワインの種類
- 03日本の缶ワイン事情
- 04缶ワインの豆知識