缶ワインのちょっとした豆知識。味の劣化や賞味期限は?

缶ワインの豆知識

アルコール飲料の分類で缶ビール、缶チューハイは今では当たり前の存在になっていますが、「缶ワイン」は世間的にまだあまり知られていません。

ですが缶ワインはアメリカでの人気上昇を皮切りに、現在では様々な国で人気が集まってきており、日本でもコンビニやスーパーなどで販売されているほど気軽に購入できるようになってきました。

日本でも少しずつ浸透してきた、そんな缶ワインのちょっとした豆知識を今回は皆さんにご紹介します。

缶ワインはボトルワインより劣化しにくい

缶ワインの豆知識

そもそもワインが劣化する原因の1つは、過度の酸素がワイン成分中に取り込まれることによっておこる「酸化」です。

酸化が進む事によってワインは酸味が強くなり、芳香成分にも悪い影響をもたらし、美味しくなくなってしまいます。更に、化学反応により色素にも影響を及ぼしかねません。

ですが缶ワインの場合だと、缶にワインを詰める際に1度真空状態にして詰めるため容器内に酸素が残らず、ボトル以上の品質の保持が可能になります。また缶ワインは品質に悪影響をもたらす光(紫外線)を防ぐ事も可能です。

逆に缶ワインならではの難点は、ボトルのように瓶内で熟成ができないことです!

先程ワインが劣化するのは「酸化」が原因だと言いましたが、ワインの熟成には一定の酸素が必要となります。つまりは真空状態の缶ワインでは熟成がされないという事です。以上のようにワインを缶にボトリングするにはメリット・デメリットがありました。簡単にまとめると下記のような項目があげられます。

メリット
・真空状態のため品質が安定
・品質に悪影響を及ぼす光(紫外線)を防げる
デメリット
・缶内に酸素が取り込まれない為熟成がされない
・高級感があまりない

缶ワインはボトルワインとは違い熟成を楽しむものでは無く、少量で味を楽しむものですね。

缶ワインの品質は大丈夫なの?

通常高アルコールのお酒をアルミ缶に入れてしまうと内容物と化学反応を起こしてしまい品質が劣化し、数か月で缶が腐食してしまいます。ですが、この問題を防止するためにオーストラリアの「バロークス(Barokes)」が内面に特殊なコーティングをすることでワインと化学反応を起こさないための技術を開発しました。

缶ワインの豆知識

世界で最初にアルミ缶にワインをパッケージングする技術を開発し、日本でもその特許を取得しています。

すべての缶ワインがバロークスのアルミ缶を使用している訳ではありませんが、現在では缶ワインのパッケージング技術の開発が進み、世界中で品質を落とさない様々なアルミ缶が使用されています。

例えば日本の場合では「大和製罐(だいわせいかん)」というワインが劣化しない技術が施された缶を「モンデ酒造」が使っています。

缶ワインの豆知識

話が逸れてしまいましたが、まとめると缶ワインをパッケージングするアルミボトルには中のワインと内面のアルミが化学反応を起こさないように特殊な加工がされておりますので品質には問題ありません。

缶ワインに賞味期限はあるのか

開封していない物であれば基本的に賞味期限はありません!

缶ワインの場合は時間が経っても熟成はされませんので購入後すぐに飲まれるのをお勧めします。

通常のボトルに詰められたワインですと、数年ボトル内で熟成をさせた方がいい物もありますが、基本スーパーなどで販売されている2000円以内で購入できるワインに関しては購入してすぐが1番飲み頃だと言えるので、缶ワインも同じですね。